« 2011年02月 | メイン | 2011年04月 »

2011年03月 アーカイブ

ベッド、寝具の歴史

貴族には、身の安全を守るためにローラー付きベッドや押し込み式ベッドを作り、自分が寝るベッドの下にもう一つベッドを格納し、家来をこのベッドに寝かせて護衛させた人もありました。


ヨーロッパやアジアでは、中世末期まで一つの部屋に何人もが一緒に寝ていました。


専用の寝室がヨーロッパに誕生したのは中世末期以降のことで、最初にそうした寝室を設けたのは王室だったといいます。


なかでもフランスのルイ14世の寝室は有名で、毎朝この寝室で『王の謁見』が行なわれていたのです。


謁見中のルイ14世はもちろん寝床の中・・・。


国の最も大事な行事がベッドの中で行なわれていたなんて、信じられないけれどもホントの話です。


ベッドはその後、少しずつ改良され、機能的にも形態的にも変化し、現在のようなベッドや羽毛 布団になったのです。


16世紀のイタリアで4本柱のベッドが誕生し、18世紀のフランスでロココ調ベッドが流行し、20世紀にはスプリングマットレスが発明され現在のベッドになるのです。


漱石の『夢十夜』

夢を題材とした小説や物語や童話はたくさんあります。


日本の近代文学という分野だけでも、柳田国男の『遠野物語』、内田百聞の『お爺さんの玩具』、宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』、小川未明の『野ばら』などがすぐに思い浮びます。


現代文学の範囲ですと、島尾敏雄の『夢の中の日常』や『夢日記』、吉行淳之介の『鞄の中身』、津島佑子の『大いなる夢よ、光りよ』といった作品が挙げられます。


また、外国文学に目を移すとホメロスの『オデッセイア』、呉承恩の『西遊記』、カフカの『夢』、C・L・ムーアの『真紅の夢』などがその代表作です。


・・・こうした夢を題材にした作品の中で、夢の話だけを10編まとめたのが夏目漱石の『夢十夜』です。


「こんな夢を見た」という書き出しで始まるこの短篇については、漱石研究家の荒正人さんが大脳生理学の松本淳治教授に、ここに出ている夢は実際の夢を題材にしたものかどうか、調べてほしいと頼んだことがあるそうです。


松本先生はこの頼みを受けて早速調べてみたところ、すべて想像によるものとは言いがたく、実際の夢を材料にしていないとは言えないという結論に達したということです。


わたしはこうした文学を布団 羽毛の中で眠る前に読むことが大好きです。


夢を題材にした作品

『夢十夜』に禺てくる10の夢は、もしかすると漱石自身が見た夢をモチーフにしているのかもしれません。


・・・この作品と似たような題名の小説に、八木義徳の『夢三態』があります。


こちらは著者がその夢を見た原因や意味を分析するなど、漱石の作品とはまた違ったものとなっています。


民話や童話の世界にも夢を題材にした作品はたくさんあります。


岩手県ニ戸郡の民話「ダブリン長者」は夢で見たことが現実になり、大金持ちになる話です。


これに似た民話は鹿児島県から東北地方に至る日本全国にあります。


ちなみに、日本の民話での夢の話は長者伝説と結びつきやすいのが大きな特徴ですが、中国の場合は都市を守る城陛神の信仰と結びつきやすいといわれます。


一方の童話にも眠りや夢に関係の深い話がたくさん出てきます。


その中で最長睡眠時間の記録ホルダーは、もちろん「眠り姫」こといばら姫その人です。


睡眠記録はなんと100年間!


王様や王妃、馬や犬までも道連れに、お城にイバラの生け垣ができるまで眠りつづけ、100年後にやっと王子のキスで目を覚ますのですからオドロキですね。


いくら気持ちのいい羽毛 ふとんで眠ろうと、さすがに24時間以上眠り続けたことはありません。


About

2011年03月にブログ「心地よい睡眠のための知恵袋」に投稿されたすべてのエントリです。新しい順に並んでいます。

前のアーカイブは2011年02月です。

次のアーカイブは2011年04月です。

他にも多くのエントリがあります。メインページアーカイブページも見てください。

管理人のお気に入り

なし