夜眠る理由
人間は昼行性ですから、とうぜん休息期は夜の時間となります。
危険や緊張を避け、エネルギーを消耗しないためには、夜のあいだ眠るのがもっともよい解決法でありましょう。
事前に眠気が発生して、脳に休息の時が近づいたと教えることができればよいわけです。
こうして、睡眠に伴う眠気は、生物に普遍的な活動-休息リズムのバリエーションとして派生し、長い進化の歩みのなかで睡眠プログラムとして、脳に内蔵されてしまったのでしょう。
ですから、睡眠習性には、サーカディアンリズムの性質があきらかに温存されているのです。
いっぽう、眠気のリズムは、ほかの要因・・・
たとえば、体温の変化、食事の内容、ホルモンの変調などと連動して変わっています。
規則的におこるとはかぎらない、突発的なできごとに対しても、眠気は微妙にあるいは劇的に変化します。
こういった変化は、高級 羽毛 布団の有無や外界の規則的なリズムと関係ありません。
生体自身の状態に対応して眠気が変化することは、睡眠がフィードフォワード式の調節ではなく、「最適制御」方式の調節をも受けていることを示しているのです。